近年、日本は超高齢化社会に突入し、人口の20%以上が老人によって占められています。 そのため、介護業界の人材不足が問題視されています。
その理由として、いくつかの改善すべき問題点が挙げられます。1番の理由は、スタッフの職場への定着率の悪さです。多くの施設において、利用者の数に対してスタッフの数が全く足りていないのが現状となっています。そのためスタッフは、多忙な業務に追われる毎日を過ごし、身体や精神を壊してしまい介護職をリタイヤせざるをえない状態に陥ってしまっているようです。この負のスパイラルが、年々増加傾向にあるようです。
また最近では、新人が指導もされないまま、入社してすぐに責任のある仕事を押し付けられてしまうことも少なくないようです。そして、その仕事量の多さと給料の少なさに失念してしまい、1年足らずで辞めてしまうケースが多く見られています。 さらには、職場での人間関係の悪さが辞める理由の1つとして大きく取り上げられているようです。
そのため、最近では多くの施設で、時間外労働の撤廃や新人に対してしっかりとした研修を行うなど、若者の仕事離れを阻止しする対策を立てているようです。それに並行して、様々なハラスメントやいじめなどのデリケートな問題を相談できるカウンセリングを積極的に取り入れ、人間関係の見直しも図っているようです。
このように、働く環境は良い方向へと整備されている傾向にあるのですが、まだまだ介護職員の数は足りていないため、多くの施設で求人がかけられています。 最近では、給料も見直され介護資格取得者は高い給与も期待できるようになってきているようです。今後も更に超高齢化社会は進むため、介護業界はより働きやすい環境づくりを多くの施設に推奨しています。